第147回 童門冬二著『歴史に学ぶ「人たらし」の極意』

『歴史に学ぶ「人たらし」の極意』(青春新書)を読む。

福島正則、徳川家康、加藤清正、伊達政宗、黒田官兵衛など、主に戦国武将の「人たらし」のエピソードが紹介されている。
田中角栄元首相など、昭和の政治家のエピソードも。

江戸時代の儒者である荻生徂徠は、歴史を学ぶ楽しみとして以下のように語っている。

〈炒り豆をかじりながら古今の人物を罵るは最大の快事なり〉

この本はその反対、歴史上の人物の魅力が書かれている。

「人たらし」になろうとして他者と接するのではなく、自然とそのような振る舞いができる人物こそが本物なのだろう。

読んでいて楽しい本だった。

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